Let's Use ひきだすにほんご! ~Examples of use~
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東京外国語大学(TUFS)では、『日本の大学・大学院で学ぶ人のための日本語準備講座(TUFS Online Preparatory Japanese Language Course for International Students:OPJLC)』を年に2回(春期・夏期)開講しています。2025年2月12日に行ったオンデマンド型講座「中級1」クラスのオンラインスクーリングで「ひきだすにほんご」を活用しました。
「中級1」は以下に該当する留学生向けに開講されているクラスです。
使用教材は「ここから」という本学開発のオリジナル教材で、このクラスでは、「ここから」のUnit1~4を4週間で学びます。学習のプロセスは以下の通りです。
Moodleにログインする
教材を使って自習する
週に1回オンラインスクーリング(90分)に参加する
2週目のオンラインスクーリングで「自分の好きな食べものをオノマトペを使って紹介する」という活動を行いました。その際、食感を表すオノマトペのモデルとして「気持ちが伝わるオノマトペ ONOMATOPOEIA -Share Feelings-」の「#20 食べもの編」「#21 食べもの編2」を受講生に視聴してもらいました。
〈活動の流れ〉15分
「ここから」Unit2のコラムでは、最近はまっているものとして「チョコモナカアイス」が紹介されていて、次のようなオノマトペが登場します。
そして、「気持ちが伝わるオノマトペ」の「食べもの編」の動画には「サクサク」「じゅわ~」「もちもち」「ぷるぷる」といったおいしそうなオノマトペが次々と登場します。
顎に手を当てて頷きながら見る人、難しそうな顔をしてじっと見つめる人、動画と一緒に口が動く人…様々でした。その後のブレイクアウトルームでは、TAに自分の好きな食べ物を紹介しながら「これは、サクサクでいいですか?」と質問したり、「とてももちもちです!みなさんも、食べてください」とおすすめしたりしていました。また、TAが自分の好きな食べ物を紹介したときには「ああ~もちもち、いいですね」といったリアクションも見られました。
この動画のすごいところは、何と言っても「一回で伝わる」ところです。食べものとオノマトペの組み合わせが絶妙で、説明がなくても見る人にまっすぐ伝わる動画になっています。中級を始めたばかりの受講生にとって、ただの難解な語彙だったオノマトペが「映像」と「音声」によって一気に身近なものに変わるのがわかります。今まで食わず嫌いをしていた食べ物をちょっと口にしてみたら「あれ?意外といけるかも?」と感じる瞬間があるように、この動画を見れば、オノマトペに苦手意識を持っていた人も「あ、これはわかるかも?」と思えるはずです。この動画は、そんな人たちの「ちょっと使ってみようかな」という気持ちもしっかり後押ししてくれます。たくさんの工夫が1分間に無駄なく、テンポ良く、ぎゅっと凝縮されている点も見事です!
(学生の作ったPPT例)
(木下瑞紀/東京外国語大学 特定研究員)
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