Let's Use ひきだすにほんご! ~Examples of use~
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京都文化日本語学校で行われた夏期短期コースに参加した、台湾で美術を学ぶ学生や社会人20名のクラスです。受講者はひらがなとカタカナの学習経験がある、日本語スタートレベルの方々です。 「日本語に出会う・日本語を使ってみる」をコンセプトにした日本語クラスでは、「気持ちが伝わるオノマトペ」を使用して、みなさんがなじみやすいオノマトペを取り入れたアクティビティを実施しました。
「気持ちが伝わるオノマトペ」の中から授業で扱ったのは、日本滞在中に活用できそうな「ばっちり」「へとへと」「ぶらぶら」「ぱぱっと」の4つのオノマトペです。
まず、アニメーションパートを見てオノマトペの意味を導入しました。アニメーションでは複数の場面が提示されるため、スムーズに意味が理解できていました。次に、会話スキットを見て用法を理解し、スキットのスクリプトを使って発音練習を行いました。スクリプトには会話の内容が母語でも理解できるよう、繁体字の対訳を入れました。
導入と練習後は、実用につなげるアクティビティの時間です。皆さんが得意な写真や絵にまつわるものや、滞在中のエピソードをオノマトペを取り入れて話してもらうなどしました!
「ばっちり」の会話ビデオを参考に、私たちも写真撮影のアクティビティを行いました。友達同士の集合写真を撮ってくると思いきや、それだけでなく、アングルや被写体にこだわった、芸術を学ぶ彼らならではの写真撮影風景が見られ、非常に盛り上がっていました。
また、この「ばっちり」は彼らにとって「聞いてわかる」「わかって口にできる」日本語として、コース期間を通してしっかりと定着していきました。当初は日本語を使うことに不安そうな様子でしたが、徐々に慣れてくると授業や休み時間などいたる所で「ばっちり?」「ばっちり!」の声が聞かれ、コースが終わるころにはすっかり本コースのキャッチフレーズのようになっていました!
2週間という短期間で学べる日本語は限られますが、「気持ちが伝わるオノマトペ」はなじみやすい日本語として楽しく学べていた様子でした。1日の授業が終わるときには「へとへと」、発表や会話がうまくいったら「ばっちり!」、放課後は京都の町を「ぶらぶら」、絵が得意で先生の似顔絵を「ぱぱっと」描けちゃう彼らの日本での2週間は、オノマトペを通してとても充実したものとなりました!!
(赤島八生/京都文化日本語学校 専任教員)
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