Let's Use ひきだすにほんご! ~Examples of use~
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KAIZEN吉田スクールでは、主に技能実習生や技術者として渡日する学生の日本語教育を行っています。今回は、当校の「技術者育成コース」つまり、技術者として日本で働く学習者のための「出国待ちクラス」で「ひきだすにほんご」を使いました。
<出国待ちクラスとは>
出国待ちクラスでは、主にJLPT N2対策をしていますが、授業時間90分のうち冒頭の15分のウォーミングアップの時間に「ひきだすにほんご」を使っています。1回を2日間に分けています。以下は授業の流れの一例です。
学生からはとても評判がいいです。朝、私がクラスに行くと、学生から「先生、今日もスアンさんを見ますか!?」と聞かれます。学生が楽しみにしていることがよくわかります。毎日の勉強のモチベーションになっていると思います。また、「スアン日本へ行く!」を見た後の活動では、学生は日本語でがんばってこたえようとします。ドラマを見て、それについて話し合う活動を通して、「聞く」「話す」のとてもいい練習になっています。
「スアン日本へ行く!」で学生のお気に入りは、6回目の「聞くは一時の恥」です。「佐々木さんに教えてもらった」と言いたいところを「佐々木さんに教えてあげました」と発言してしまい、その場のコミュニケーションが不自然になったことに気づいたスアンが、「何かよくなかったですか」と確認し、間違いについて教えてもらう回です。「あげる/もらう/くれる」のいい復習の機会になりますし、自分の言い間違いによって、コミュニケーションがぎくしゃくしてしまうという場面設定に学生も共感するところが大きいのではないかと思います。
今回、授業に「ひきだすにほんご」を取り入れてとてもよかったと思います。学生がとても楽しんでいるし、この教材はwebサイトで自由に見られるので、授業のあとで、自分で見て勉強することもできます。特に、「出国待ちクラス」の学生たちは、このあと日本へ行くことが決まっているので、出国前のとてもいい準備になると思いました。
「津々浦々日本のセンパイ!」については、これまで見せるだけでしたが、この後、日本で働くセンパイたちを参考に、「日本へ行ったあとに、生活の中でチャレンジしてみたいこと」を考えさせる活動を取り入れてみようと思っています。
(ブイ タイン イエン)
※この記事は、7月1日に実施したオンラインセミナー「使ってみよう!ひきだすにほんご」の第2部「『ひきだすにほんご』こう使ってみました。」の発表をレポートにしたものです。
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